わたしのジャニヲタ遍歴・後編
ジャニヲタって楽しすぎる
2014年
映画を見たそのあとすぐ、わたしはヒロ役 橋本良亮くんのことを調べまくった。
A.B.C-Z…知ってるぞ、、こんなかっこいい人いたっけ!?!?!?!!!
ということで即ファンクラブに入ろう!コンサート行きたい!
とはなったものの、当時まだA.B.C-Zのファンクラブは設立されておらず、メール会員になった。
そして彼らの舞台が決定しており、すでにメール会員での先行応募は終了していたが、別の方法でもまだ入手出来るようだったのでそれで二階席のチケットを入手した。
(一般ではなかった記憶があるので調べたら帝劇ハガキ応募と書いているブログがあったので、恐らくそれだったと思う。)
今までは地元である関西での公演と、鈍行でナゴヤドームに一度行ったことしかなかったため、ファンになり切ってもいないのに人生初の東京遠征だった。
そしてわたしはこの経験で、東京へ来るのも(時間や料金が)こんなもんなんだ、と知った。
eighterである相方にも、自分の気持ちは今もう橋本良亮くんに向いているということを伝えて、理解してもらいつつ同時にA.B.C-Zを宣伝した。
デビュー前から自担一筋だったという相方も、そろそろ本当は降りたい…という気持ちがあったらしく、(その気持ちはわたしにはよく分からなかったが)
相方にA.B.C-Zを推しているうちに相方にもときめく人が見つかった。
結局、A.B.C-Zを生で見た興奮により、正式に担降りすることを決意した。
人生で多分一番ヲタクらしいヲタクをした
夏のコンサートが決まった。
メール会員なので、学校の友だちにも協力してもらい、チケットを複数入手して参戦した。
これまた人生初のホール公演だった。
Summer Concert 2014 A.B.C-Z★"Legend"
わたしが主にコンサートに行きだしてからはすでにドーム規模が当たり前だったので、あまりの近さに驚きと興奮の嵐だった。
さらには客席に降りてくるA.B.C-Z。一階席の後ろの方で通路横でもなかったにも関わらず、興奮のまま「はっしー!!」と呼ぶと橋本くんはこちらに手を伸ばしてくれた。指先が軽く触れた。
別の公演では、三階席でもA.B.C-Zが来た。この時は通路横だったので、別のメンバーだったがしっかりとハイタッチが出来た。
今まで、ドームで米粒のタレントを見てきた上に、コンサート自体が楽しくてファンサがほしい・こっちを見てほしいなどとは考えたこともなかったのに、このホール公演を機に、タレントを近くで見られること・目が合うことの喜びを知ってしまった。
8ESTで行ったサンドーム福井や、∞祭のステージはドームに比べてとても近くで関ジャニ∞を見られた貴重な経験だったけど、A.B.C-Zの近さは比じゃなかった。
この時、関ジャニ∞はデビュー十周年のアニバーサリーイヤーだった。
相方が十祭のチケットを取ってくれたので最後に関ジャニ∞のコンサートに入ろうということになり、二人で前日にメンカラの簡易的な帯を作り、グッズの法被を着て参戦した。
ちなみにわたしはこれまで、自名義でチケットが外れたことはないが、席運がおどろくほど悪く8割天井席だったので “54通路の女”と相方に呼ばれていた。(スタンド下段の時もたまにはあった。)
相方が当ててくれた十祭は、関ジャニ∞のコンサートで最初で最後のアリーナ席だった。
そして9月、A.B.C-Zのコンサート名古屋公演には、半分わたしの協力・半分行きたい気持ちの相方と入ることになった。
このチケットは相方が取ってくれたもので、一階席の割と前方、通路横の席だった。
先日の公演では指先が触れただけの橋本くんとも、ついに手のひら全体でハイタッチすることができた。
なんか夢みたいだった。自担に触れる日が来るとは思ってなかった。
これを機に相方もA.B.C-Zに降りた。
その後、橋本くんの初の外部主演舞台が決まった。
まだ田舎の最低賃金でバイトする薄給高校生だったにもかかわらず、初日の東京公演、大阪の公演は千秋楽も含め何度も観劇した。
舞台の制作発表会見やフライヤーなどのあまりかっこよくない未完成なビジュアルは知っていたけど、舞台初日の会見のWSを朝支度をしながら見て、完成された良すぎるビジュアルに号泣したりもした。(情緒)
そしてこの舞台の千秋楽で、わたしは新たなヲタクとしての禁断領域に踏み込むことになる。
それは、ツイッターで知り合ったマダムの同担Dさんに、ツアーの時に機会があればご挨拶したいです〜なんて話していたものの、タイミングが合わずじまいだったその約束をこの舞台の千秋楽の日に果たすことになったからだ。
昼公演と夜公演の合間にお会いできるということになったので、近くのカフェで初めて顔を合わせた。
そこには約束をしていたDさんと、Dさんのヲタ友というEさんが座っていた。
初めまして〜という会話をしながら席に着いた矢先、Eさんが突然わたしに「いつも〇にいるよね?」と聞いてきた。
なんのことかさっぱりわからず、なんですかそれ?と聞くと、〇とは所謂出待ちのことだった。
いかんせん今までドーム規模のアイドルを見てきたのでそういう話は無知だったわたしは、へーそんなのあるんですねと聞いていたら、「今日も多分あるから来たら??」とお誘いを受けた。
それには自担への手紙が必要らしかったが、わたしは会場に設置された手紙ボックスに入れるために手紙を書いてきていたのでそれを使って〇に参加した。
より近くで自担を見ることができた
私服がはっきりと見れた
テレビやコンサートでは聞けない話が聞けた
わたしはそれのおいしさに気づいてしまい、舞台があるときは参加するようになった。
ただ、舞台は観劇しないのにそれだけは参加するのはあまりよくないとか聞いたこともあったので、ちゃんと観劇したときだけ行った。
一度舞台ではない仕事の入り待ち出待ちにもEさんからの情報で参加した。
舞台の時とは違い集まったヲタクも十人前後だった。
手紙を渡したことがない人はいるかと聞かれたので手を挙げたら、代表して渡せることになった。
緊張で言葉を間違えてしまった。自担は笑っていた。
こんなにおいしい思いができるなら別にコンサートでファンサもらえなくてもいいや〜とすら思ってたけど、ジャニーズワールドのあの有名なお見送りガチャは意地でも自担の出口を選んだりもした。(お目当てを引きたいヲタクたちが出口を必死で覗いたり、あっちは○○らしい!などと情報を共有し合うあの光景は本当に異様だった。)
初めてチケットを定価以上で入手したのもこの頃だった。
橋本くんがソロコンを開催した初年は悪夢の激痩せモードだったのでほぼ記憶から消したけど、ソロコン二年目は初の全ステを達成した。
毎日TDCホールにいたし、毎日同担のDさんやEさんにばったり会った。
その間、感謝祭という名目のFC会員限定イベントに当選し名古屋にも行った。
最後に自担と握手ができた。剥がしのスタッフも緩く、自担とはベルトパーテーションだけの隔たりだった。
自分の言葉に対してなんか友だちみたいな返事をされたのでわたしは自担と友だちになったと思った。(?)
良いか悪いかは置いておいて、あとにも先にも人生で一番濃いジャニヲタ期間だった。
それでも良席にこだわったりすることや認知を目標とすることはなかったので、まあ普通にライトなヲタクだったはず。
あとA.B.C-Zの周りにはジャニーズJr.が常にいたので、自然とJr.のこともある程度詳しくなった。
血迷い期もあった
橋本くんがソロコンを初開催したあたりの時期。
上記の通り彼はそのタイミングで激痩せしてしまった。
わたしは彼の触ったら気持ちよさそうなほっぺがとにかく好きだったしそれも含めて最高にかっこいいと思っていたので、大好きなほっぺがなくなった衝撃に耐えられなかった。
自担への気持ちがなんともいえない複雑なものになっている時に、Hey! Say! JUMPにハマった。
今思えば本当に何がきっかけか全く思い出せないのだけど、現実逃避するようにHey! Say! JUMPのDVDを見漁り、画像とか保存しまくった。
smart のライブDVDがお気に入りだった。
本気で髙木担になろうかと思いながら一度コンサートへ行った。
Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2015 JUMPing CARnival
でも山田涼介くんへの歓声が凄すぎて怖くなってこれは無理だと思った。
Hey! Say! JUMPが参加した嵐のワクワク学校や、A.B.C-Zが中継で見れるかも!とHey! Say! JUMPの単独カウコンにも行った。
自担含む華の93年組の年男が見たくて2016-2017のカウコンにも行ったが大した演出もなくショックだった。
終わりのはじまり
それからしばらくして、専門学校に通っていたわたしはそこでできた友だちの影響でなんとK-POPにハマろうとしていた。
もともとK-POPの曲調が好みだったので詳しい友だちにオススメを聞き、そしてまんまとハマった。
というのも、ジャニヲタのとある交友関係に少しストレスが溜まってきていたことと、橋本担としてのヲタ活が今までの自分に比べて濃密すぎたため、熱の冷めるスピードが以前よりも早くなっていたから、なにか違う娯楽(というか逃げ場みたいなもの)を探していたんだと思う。
それでもまだ自担のことは好きだったので、ハマったK-POPアイドルの日本公演やイベントとA.B.C-Zの現場をなけなしの金で掛け持っていたのだけど、やっぱりどちらも同じ熱量で応援することは自分には出来ず、
A.B.C-Zのデビュー5周年記念ハイタッチ会を最後に、
わたしはジャニヲタを辞め、K-POPアイドルヲタク一本に乗り換えた。
しかし、K-POPアイドルのヲタクはそう長くは続かなかった。
まだ専門学生だった自分に、本国の現場に行くことは金銭的にも時間的にもできなかったのが大きい。
サイン会には一生に一度は行ってみたかったけど積めるお金はなかったので叶わなかったし、結局のところは言語の壁を越えられなかったことが一番だったと思う。
さらには、その当時ジャニーズは有料ブログにも自担の顔写真は載らなかったし(手や本人の影だけでよく沸いていた)、自担の顔が見られるコンテンツはテレビか雑誌かDVDくらいしかなかったのに対して、K-POPアイドルは毎日のようにタレント自身がツイッターに自撮りを載せたり、マスターと呼ばれるファンの高画質なライブ中の写真や動画がそこかしこに散らばっていて、逆に多すぎる供給についていけなかった。
そうしてわたしのK-POPアイドルヲタク人生は計3年ほどで幕を閉じた。
ジャニヲタへの出戻り
時は2019~2020年。
見知った二組がデビューすることを知った。
大型歌番組でデビュー曲を披露しているのを見ていた。
えっSnowMan人数増えてるやん、とも思った。
それを機に、ある休みの日、暇だったのでYouTubeを見た。
特にSnowManはBBJにも数人出演していたし、A.B.C-Zが出ていたから少年倶楽部も見てた上に、コンサートや舞台のバックにもよくついていたので馴染み深いしな〜という理由でいろんなライブ映像やダンス動画を見た。
ちなみにわたしはSnowManなら岩本照くんが好きだった。
詳しくはなかったけど、岩本くんがつけてるインナーコンクのピアスが可愛くて真似して開けたぐらい。
そして何気なく見た一つの動画で、3年ほど閉ざしていたジャニヲタの扉を再び開くことになる。
Snow Man【ダンス動画】Party! Party! Party! (dance ver.) - YouTube
え?
あれ??
めっちゃかっこよくない???
みんなやっぱ流石だねーと思いながら見ていたのに、気づいたら一人しか目で追ってなかった。
キャップの使い方とか、完璧なウェーブとか、少しズレた立ち位置を踊りながら自然に戻すところとか、
これがあの、
他担狩りの佐久間大介か…………………
今までは、顔がかっこいい!なんか好きかも!みたいな気持ちでファンになることがほとんどだったのだけど、
自分が “ 推し ” に魅せ方のうまさ、スキルの高さを求めるようになったのは、少なからずK-POPを通ったからだと思う。
ビジュアルの好みはあとからついてくる。
好きになれば何してたってかっこよくかわいく見える。
推していたK-POPアイドルだって、一人はお腹がぽよぽよしていたけどそれすら可愛かったしそれ以上に歌ってるときの表情が天才だった、もう一人はふとした時に撮られる写真でよく女の子みたいな立ち方になってたけどそれもただただ可愛かったしとにかく歌がうまかった。
このダンス動画を見たとき、今の自分にとって応援したいと思えるのは、ステージや映像で自分の最大限の魅力を引き出し、それを魅せられる人なんだなだと感じた瞬間だった。
わたしはジャニヲタに戻ることとなった。
今はひたすら、自担のパフォーマンスが見たいという理由で現場に行くし、かといって数年前ほどガチガチのヲタ活をするつもりはないのでひとつの現場に入る回数は1~3回で満足している。
ファンサなどを求めることもなく、ただ静かに双眼鏡で自担だけのパフォーマンスを見ることに集中するようになった。
社会人となった今では以前よりも当たり前に収入や自由に使えるお金が増えたが、気持ちにも余裕ができたのか無理をすることはやめた。
いつかまた自分がヲタ卒するその日まで自担が楽しく歌って踊ってくれますようにと願い、ゆるくヲタクを楽しんでいきたい。
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